私の記憶力を担保するためのブログ

元々記憶力がいい訳じゃないけど子が生まれて記憶力に不安を覚えるよになったのでいろいろ記録しておく。

YouTuberが楽に儲かると思う母と、それにモヤる私

コロナにより保育園への登園ができない。

故に、どうしても仕事で手が離せないときは実家の母に預け、仕事が終わり次第チャリでダッシュで迎えに行くという日々。

 

そんな折、母が言った「YouTuberって楽で儲かる」という話がなんとなく心に引っかかった。そんなことないと思うという私の意見も聞き入れられず、なんとなくもやもやしたので原因を考えてみた。

 

 

母が何気なく言った言葉にひっかかる

先日、ご飯を作る母のもとでつまみ食いをしながら雑談していたら「それにしてもYouTuberって簡単で儲かるよね~」と言い出した。

母曰く、スポンサーを自分で探す必要もないし、スマホなどといった簡単な装備でOK。自分の好きなことをやり続けられて、ラクで楽しそうなどという勉強したくない中学生か高校生がYouTuberになりたがるときの決め台詞みたいなことを言い始めたのだ。

 

母がそう考えるに至ったのは先日放送していたという、しくじり先生でYouTuberのラファエルが登壇した回をみたからだった。「ちょっと失敗したり炎上してもさ、その後再開するときに逆にスポンサーがたくさんついてすごく儲かるんだって!」などというYouTubeの良くないところを”儲かる仕組み”として理解していた。

 

しくじり先生みたいな番組好きじゃない(バラ珍的なお涙頂戴番組・恋愛リアリティといいつつ絶対台本あるような茶番バラエティは見ない主義)ので、内容はさっぱりわからんが、どうやら少なからず、リテラシー低い人間に間違った知識を与えるような内容だったようだ。

 

既に2年前、下記の記事でも問題になっている通り、YouTuberの過激化については問題が多い。なのに、それを誤解を招く表現でテレビで取り上げるとはな・・・というのが正直な感想だった。

 

 

そして母はラファエルが話した内容をすっかり信じ、

  • YouTuberは炎上もOK(むしろ稼げる)
  • やらせもOK(数字がとれればそれだけでお金になる)
  • スマホ撮影でOK
  • なんか楽しそうなことをやっておけばOK

 

というな図式が出来上がり「YouTuber楽で稼げる」などという話を一応WEBマーケティング関連の仕事をしている私にドヤ顔で話し始めたのだ。

 

企画を”考え続ける”ことが軽視される

とりあえず母にはラファエルがどういう人かしらないし、そのテレビを見ていないから詳細はわからないが、炎上商法はよくないということを話した。

加えて、ちゃんと真面目に(炎上など過激な表現に頼らず)YouTuberやっている人は”企画を考え続けること”に一番苦労してると思うとも伝えた。そりゃあ誰だって初めて10本企画考えようと思えば考えられる。

でも100本動画投稿した後だったらどうだろう。過去にやった内容と似たりよったりになって10本企画考えても動画として採用されるのは数本・・・ということも容易に想像できる。

 

また、動画投稿するうちに再生回数が落ち込んできた・・・チャンネル登録が落ち込んできた・・・という状況になればたとえ新規の企画が10本あったとしても方向転換をせざるをおえない。

それらを一人で孤独にやることが”ラクで簡単で楽しいか?”と言われたら絶対NOなんだけど、母にそれを言ったら「絶対働くよりラクでしょ。しかも儲かるんだよ」と言って全然理解してくれなかった。私の説明が下手くそだったのかな。

 

YouTuberは数が増えた。そして絶対王者として君臨し続けられるわけでもない。面白い動画投稿が途絶えたら徐々に見られなくなって忘れられて終わる。減りゆく収入を見たら精神的にも辛いのではないだろうか。

 

家でできる・自分ひとりでできるが楽な仕事と思われる

この話を聞いて一番強く感じたのが

  • 一人で
  • 家で
  • すぐに始められる(少ない装備でという意味も含め)

この3つのポイントを抑えている仕事は一般的に「ラクな仕事」と思われがちだということだ。コロナにより在宅ワークムーブメンツが起きて少しはそういう認識もなくなったのでは?と思っていたが大きな勘違いでしたテヘペロ。

 

というのも私がフリーランスで仕事をしている言われる「3大いいね」があってそれが以下の内容だ。

 

  • 一人でやれていいね(人間関係の煩わしさなくていいね)
  • 家でできていいね(子供との時間とれるね・家で仕事できて楽だね)
  • パソコン一つで仕事できるっていいね(初期投資少なくていいね)

 

これは先に話した私の母を始めとした親戚にも言われるし、友人・知人とにかく、色んな人に言われがちなセリフだ。

みんな、想像力欠如しておられるのではなかろうか?パソコン一つでできる?人間関係がない?子供とずっといられる?

そんなわけなかろうと。一人でやれる仕事なんてないし、仕事をする以上みんなと同じ時間だけ仕事しているわけだから子供は保育園に行くし、パソコンだけでは仕事できないのでネット回線・モニター・マウスといった装備を始めとしてOfficeだって必要なわけですよ。

 

前述した企画もそうだけど、人はみえないところを「なにもない」と思いがちだが、そこには確かに「なにか」がたくさんあるんだ。

スーパーの豚肉は突然、豚肉のパックとして現れるのではなく、母豚が子豚を生んで、育って・・・(残酷なので割愛)・・・仲卸業者から買い付けられて、スーパーでパック詰めされて店頭に並ぶ。それと同じなんだよ!!

 

「みえない」=「何もしてない・楽チン」と思う人達

考えるのをやめていいのは、宇宙にとばされて地球に戻れなくなったカーズ様だけだ。

私達は、見えないもの見ようとして望遠鏡を覗くくらいの心持ちで、相手の「みえない」苦労・大変さがあることを知る努力をしたほうがいい。

 

そして「みえないもの」=「この世に存在しない」という考え方については改めるべきと思う。

 

そういう人々の営みを知るにはヒヤリング力・理解する力も必要で、それを重ねると人は人として大きくなれるのではないかと個人的には思っている。

どうか、他人のあれこれをないものとして扱う前に、しっかりと知って理解して上げる世界になってほしい。そうすれば、ベビーカーに舌打ちする人も、最近子供の声がうるさいとか細かいクレーム言う人もいなくなる・・・・と思うのだ。

 

全然話まとまってないなうける。