私の記憶力を担保するためのブログ

元々記憶力がいい訳じゃないけど子が生まれて記憶力に不安を覚えるよになったのでいろいろ記録しておく。

鰻屋さんとページスピードの話。

数年前、まだ息子もいないとき、旦那が仕事の繁忙期後のおつかれお食事会で鰻屋さんに行ったそうです。

 

人気の鰻屋さんで、予約しないと入れないらしく事前に人数分予約をして店に行きました。人気の秘訣は美味しく安いから。人気なのもうなずける。

 

旦那はうなぎが大好きなので、ものすごく楽しみにしていたそう。もちろん職場の人も美味しいうなぎを楽しみに、それ以外の食事はいつもより減らしてみたりなんかしてお腹をすかせて行ったそうです。

 

ところが、ところがです。それぞれ注文を終えたあとも、待てど暮らせどうなぎは一向に出てこず、お腹を空かせた大人たちは苛立ちが募ります。

もしかして忘れられているのか?とあたりを見回すと、どこのテーブルにもうなぎはありません。ならば仕方ない・・・みんな来てないし、混んでいるから時間がかかっているのかと思い我慢したそうです。

 

結局提供されるまで2時間かかり、そんなに時間がかかることなんかあるか!と旦那の上司は怒っていたそうです。とはいえ、噂通り味は絶品。この値段でこれだけの味だったらもう一度来るか迷うな、と旦那は思っていたそうです。お腹ペコペコにしてくるのには微妙だけど安いし美味しいからもう一度行きたい、といっていました。

 

 

どんなに待たされても、美味しくて安い、うな重が食べられるならまた来ようか・・・そう思うのはなんとなくわかります。

 

さて、話は変わりますがSEOのコンサルをやっていると結構な頻度でページスピードの相談をされます。そこで答えるのが「やらないよりやったほうがいいし、それはSEOのためにやることではなく、そもそもユーザーのためにやるべきことですよ」という話です。

そもそも良いコンテンツ(美味しくて安いうな重)があれば、ページスピード(提供時間)が遅くても待つユーザーはいるわけですし、結局重要なのってコンテンツ(美味しくて安いうな重)じゃないですか。

 

逆に、良くないコンテンツ(まずくて高いうな重)が、ものすごい速さで表示(提供)されても、ユーザーは思ってたのと違うと思い離脱(食べずに残して)して二度と来ない可能性があるわけですよね。

 

 

もちろん一番いいのは、良いコンテンツ(美味しくて安いうな重)をユーザーが満足するスピード(できるだけ早く提供すること)だと思うのですが。

 

さて、鰻屋さんに話を戻すと、例の鰻屋さんが提供スピードが遅いことに着目して限りなくスピードを上げ続けるとします。2時間だったものを20分で、しかも今までと同じクオリティで提供できるようになったとき、次に鰻屋さんがやるべきことは、「さらなる提供スピードの高速化」でしょうか?あるいは「今まで以上にうな重を極める」でしょうか?

 

煮え切らない回答をするとこのあと、鰻屋さんがやるべきは実際に訪れている人の満足度をみつつ、どちらにすべきか検討することだと思います。

でも、もし私が鰻屋さんだったら、「今まで以上にうな重を極める」を選択するかなと思いました。

 

だって、美味しいうな重がさらに美味しくなったら、さらにお客さんが増えて売上も上がるし、そしたら人を雇って20分をもっと短くするためのスキームづくりに時間使えるじゃないですか。

 

なんてことを書いてますが、私はうなぎの専門店に行ったことがありません。

だから20分が早いのか、2時間が遅いのかもわかりません。

冒頭でお話した鰻屋さん、結局いけてないのです。「今度行こう!」は行かないことが多いので、その場で日付をきめるべきですね。

 

皆様も、美味しい鰻屋さんに”今度”いこう!と言われたらその場でスケジュールを確定することをオススメいたします。