私の記憶力を担保するためのブログ

元々記憶力がいい訳じゃないけど子が生まれて記憶力に不安を覚えるよになったのでいろいろ記録しておく。

部下が言うことを聞かない問題は「言うことを聞かせよう」と思っている時点で間違っていると思う

世の中は不思議なもので、義務教育の小中においても一切学ぶことのないマネジメントを社会人になると当たり前に空気を吸うがごとく求められる。

高校・専門学校と義務教育以外の勉学にも勤しんだ私だが、マネジメントなんて教わったことがない。むしろ学校で教わるのはルールとそれを守らないものには罰を与える、教師や先輩は絶対的な存在であるかのような、「考えること・意見すること」をさせないような教育スタイルだ。

こんな教育スタイルで育った私達だから、マネジメントを始めた人は誰しもが最初にこう思う。

 

私がマネージャーなのに、私が先輩なのに、

なぜ こいつは言うこと聞かない?

 

と。

 

特に私は20歳から働き始めてから現在に至るまで自分より年下をマネジメントしたことがなく、ことごとく年上の部下ばかりだった。はじめの頃は「なんでこいつ言う事聞かないの!!!うざ!!!」と思いました、22歳の小娘だもの。

 

でもね、声を大にして過去の自分に言いたい。

言うことを聞かせるなんて無理って。

 

なお、言うことを聞かせるということは、相手が納得していなくても「やれ」の命令でやらせるという意味で記載しています。

 

「今週中に100件アポとれ!」

って言われたらいやじゃない?私だったらいや。その人がすごく怖くて言うことを聞かざるを得ない状態だったら即転職サイトを開きます。

 

じゃあ、どうするべきかって言うと対話して目線を合わせて「どうするべきか」の議論をしてから何をやるべきか合意をとっていくしかないんじゃないかなって思うんです。

 

「今月の目標値に●件足りない。ということは、今までの成約率と鑑みても少なくとも月末までに●件のアポが必要だね。どうしたらいいと思う?」

 

そうすると自ずと、100件のアポを取るべきか・成約率を高めて100件のアポじゃなくても良くするのか・・っていう話につながるのではないかと。

そこをすっとばしてアポ100件とってこいというか、状況を整理して色々な手法を吟味した上で合意の上でアポ100件とるのか、相手の感じ方もモチベーションも変わるのではないかと思うのです。

 

でも、これってすごくめんどくさい。だからやらない人も多い。あとマネジメント側がロジックをしっかりと持って相手に納得のいく説明をする必要があるしね。

 

だから、マネジメントって割に合わないですよね。

私もそう思う。

でも私は「言うことを聞かせたい人」「言うことを聞かない人(納得していない人)」の間に生まれるストレスに耐えるくらいだったら、ちゃんと対話して前に進めていきたいと思う。

 

だって人間関係のストレスが嫌だから。

「言うことが聞かない部下」にこまるくらいだったら自分の考え方とやり方を変えるほうが楽だからね。人を変えることはできないけど、自分の考え方を変えるのは自分次第なので、最近のわたしはそういうスタンスで生きています。

 

おわり。