私の記憶力を担保するためのブログ

元々記憶力がいい訳じゃないけど子が生まれて記憶力に不安を覚えるよになったのでいろいろ記録しておく。

親知らずを全身麻酔で抜いてきた!

それは、私が20代前半のうら若き乙女だった頃に起こった悲劇でした。

 

「親知らずを抜くと小顔になれるらしい」

 

美容情報+ちょうど痛い親知らずを抱えた私は親知らず殲滅作戦を実行した。

最初の上の歯2本はあっけなかった。

え?もう抜けたの?みたいなそれくらいのテンションでするすると抜けた。

 

この勢いにまかせて、右奥の完全に横に生えていて隣の歯を攻撃しているやつを抜くことにした。こいつは町の歯医者には対応できない歯だったので、でかい病院に行った。

 

いきなり会っていきなり抜く。

お互いを知らないのに、いきなり歯を抜く午前8時。

 

あれ?麻酔効いてる?効いてないよね?

なんども上がる私の左手、追加追加の麻酔。でも全然麻酔が効かねぇ。

 

「うーん、ちょっと我慢してね?」

 

え、無理なんだが?無理と言うこともできない私は歯科衛生士なのか看護師なのか何名かに体を押さえつけられほぼ無麻酔で右の親知らずを抜かれた。

 

これが10年以上前におきた悲劇だ。

医者がマッド・サイエンティスト<無麻酔で歯を抜きし者>だったのか何なのかしらんけど、私はしっかりと歯医者が嫌いになった。でも悲しいかな、歯医者に通わなければ問題は大きくなりまた歯医者で痛い目に遭うこととなる。

 

だから、歯医者にはちゃんと通った。絶対に信頼できるところに通い続け、私のデータを蓄積してもらい、しっかりと対応してもらおうと考えた。

 

だから、最近虫歯ができたことはない。歯磨きも褒めてもらえる。でも大きな課題は残っていた。最後の親知らずである。

 

 

何年も通い続け一番私の歯のデータを保有しているであろう歯医者が言った。

 

「親知らず、年取ると抜くの大変だから早めに抜いたほうが良いですよ~」

 

たしかに…私も今年で37だ。そろそろけじめをつけよう。

 

というわけで、育休最後の締めは【親知らずを抜く】にしようと思っていた。

幸い、ラストの親知らずはまっすぐ生えているし、信頼のおける馴染に歯医者で抜けそうとのことだった。

 

でも結論から言うと抜けなかった。

なぜかというと、ちゃんと麻酔が効かなかった。

 

10年前、マッド・サイエンティスト<無麻酔で歯を抜きし者>だと思っていた医者もちゃんと麻酔していたらしい。でも多分めんどくさくなって無理やり抜いたんだろうね。絶許!

 

馴染の歯医者は私の提示した前提条件も知っているし、過去の治療歴も知っている。

彼らいわく

 

「下顎の骨密度が高すぎて、麻酔を入れても全部出てくる」

 

とのことだった。

骨密度高いデメリットあるんですね。

 

というわけで、私は育休中に歯を抜くことはできず復帰後、全身麻酔で抜くこととなった。病院は大昔、本当に私がJKくらいだった頃に通っていた大きい病院。

 

なぜ、全身麻酔になったかというと、一応他の部分麻酔も試せるけど、効かなかったときに術式変更したり、やっぱり入院ってなると調整何度も入ってめんどくさいでしょということだった。この医者…できる…!

 

梅沢富美男に似た担当医は効率的で適格で配慮もあるので、すごくいい先生だった。

 

というわけで、入院!

全身麻酔するのは人生で7回目なので、別にそれ自体は怖くなかったけど、目覚めたあとの喉の違和感と喉がっさがさなのに水飲めるのが3時間後なのが辛くて、手術前はちょっとBADな気持ちだった。

手術室歩いていって、自分でベッドみたいなのに寝てなんか色々つけられていると、まるでマグロの解体ショーのマグロになった気持ちになって笑えてきた。それを見た麻酔科医が怖くて笑っているのかと思ったのか配慮して

 

「ちゃんと目覚めるから大丈夫!」

 

と笑顔で言ってきた。逆にそれ言われると怖いんだが?

たかだが歯一本でここまで大掛かりなのも、なんか申し訳ない。日本の医療制度に感謝。

 

といわけで手術はあっけなく終わり、あえてなのか私の起きる意思が強すぎたのか、手術終わってすぐ目が覚めた。

 

鼻から通されてる管がめっちゃ苦しくて「あががが」ってなったけど、すぐに抜かれた。めっちゃ痛かった。寝てる間に抜いておいてくれよ!

 

そこから部屋に戻り、3時間安静→3時間後ゼリーが支給されたのでそれをぺろりと平らげ、空腹の絶頂で夕飯へ。

 

これは、もう米の甘みとか感じてすべての食物に感謝しちゃうなー!と思ったけど、ほぼドリンク状態のおかゆは本当に美味しくなくてびっくりした。

優しと配慮でしっかりと刻まれたおかずと副菜もとても薄味で、これは元の料理なんだったんだろう…と何度も考えたけどわからなかった。

これで1食500円か…。まぁでも米高騰してるし、刻むのって大変だから労力はかかっているよね。

 

病院食まずい!って言っている人ってこういうことなんだろうなと理解した。

 

次の日の朝も類似のメニュー+紙パックの牛乳で、せめてこの冷たい牛乳で美味しいカフェラテを作って朝食を楽しもうと思った私は唯一のオアシス、自販機でブラックコーヒーを買ってキンキンに冷えたアイスカフェラテを作った。

めちゃくちゃ美味しかった。

 

抜いた後の痛みについては、ロキソニン様のおかげでほぼない。ただ腫れているので重力をめちゃくちゃ感じる。地球に暮らしてるってこういうことなんだねって感じ。

 

というわけで、麻酔効かない民は全身麻酔で親知らず抜くと良いと思います。